手入れのいらない庭木を植えたい!目隠しにもなるおすすめの種類
庭木は、お庭の景観を美しくするだけでなく、目隠しとしても役立ちます。外からの視線や騒音を遮断して、プライバシーを守れます。
しかし、庭木には手入れが必要なものも多く、剪定や水やりなどが面倒だと感じる方もいるかもしれません。そこで、今回は手入れのいらない庭木をご紹介します。
低木や果樹など、目隠しにおすすめの庭木を選びました。種類ごとの特徴や手入れのポイントなども解説しますので、ぜひ参考にしてください。
記事のポイント
- 手入れのいらない庭木の特徴
- 手入れのいらない庭木を選ぶポイント
- 手入れのいらない庭木におすすめの樹種
手入れのいらない庭木の特徴!目隠し効果も
手入れのいらない庭木とは、目線の高さまで生長する常緑樹で、枝葉の密度が高く、剪定などの手入れがあまり必要としない庭木のことです。
一年中緑の葉を絶やさない常緑樹は外からの気になる視線を遮断してくれます。 また、手入れのいらない庭木には、虫が付きにくい、適度な成長スピード、葉が落ちにくいという特徴があります。それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
虫が付きにくい
手入れのいらない庭木の中には、虫が付きにくい種類もあります。虫が付きにくい庭木は、葉や花に強い香りや苦味があるため、虫を寄せ付けません。例えば、シマトネリコやブルーベリーなどは、虫が付きにくい庭木として人気です。
シマトネリコは美しい洋風の目隠しになりますし、ブルーベリーはピンポイントの目隠しにもなります。また、ブルーベリーは実も楽しめるので一石二鳥ですね。
適度な成長スピード
手入れのいらない庭木は、適度な成長スピードを持っています。成長スピードが速すぎると、剪定や整枝が必要になりますし、成長スピードが遅すぎると、目隠し効果が得られません。
手入れのいらない庭木は、成長スピードが中程度で安定しています。例えば、コニファーは手入れのいらない人気の低木です。 コニファーは様々な形や色がありますし、冬でも枯れません。
葉が落ちにくい
手入れのいらない庭木は、葉が落ちにくいです。葉が落ちると、掃除や処分が面倒ですし、目隠し効果も低下します。手入れのいらない庭木は、常緑樹であることが多く、葉が落ちる量も少なめです。例えば、ツバキは日陰に強く花も魅力的な庭木です。ツバキは葉が厚くて光沢がありますし、花期も長く楽しめます。
手入れのいらない目隠しにもなる庭木の選び方
手入れのいらない目隠しにもなる庭木を選ぶときには、以下の4つのポイントに注意しましょう。
- 目的に合う種類
- 植える場所に適した高さ
- 日当たりや環境
- 建物や庭の雰囲気に合うもの
それぞれ詳しく見ていきましょう。
目的に合う種類
まず、目隠しにするためには、どのような種類の庭木が適しているかを考えましょう。目隠しにするためには、目線の高さまで生長する常緑樹がおすすめです。常緑樹は一年中緑色の葉を持っており、落葉樹と比べて視線を遮断する効果が高く、季節に関係なく目隠しにすることができます。また、常緑樹は枝葉が密集しており、風通しが良くなりすぎず、冬でも寒さから守ってくれます。
一方、落葉樹は冬に葉が落ちてしまうため、目隠し効果が低下します。さらに、落葉樹は枝葉が散らばって風通しが良くなりすぎるため、夏は暑く冬は寒く感じる可能性があります。したがって、目隠しにするためには常緑樹を選ぶ方がより効果的です。
植える場所に適した高さ
次に、植える場所に適した高さの庭木を選ぶことも重要です。高さが低すぎると目隠し効果が得られませんし、高すぎると建物や電線などに干渉してしまう可能性があります。
また、樹高が高すぎると剪定や管理が大変になります。一般的には、目隠し効果を得るためには2~3メートル程度の高さが適しています。もちろん、植える場所や目的によっては、もっと高い庭木や低い庭木を選ぶこともできますが、その場合は剪定や管理の手間を考慮する必要があるでしょう。
高さだけでなく、庭木の形や広がりも植える場所に合わせて選ぶことが大切です。例えば、狭いスペースに植える場合は、細長い形の庭木や横に広がらない庭木を選ぶと良いでしょう。逆に、広いスペースに植える場合は、丸みのある形の庭木や横に広がる庭木を選ぶと良いでしょう。こうすることで、庭木が植える場所に馴染みやすくなります。
日当たりや環境
日当たりや環境に合った庭木を選ぶことも大切です。日当たりや環境に合わない庭木を植えると、成長が悪くなったり、病気や害虫にかかったりする可能性があります 。
そのため、日当たりや環境に応じて耐性のある庭木を選ぶことが望ましいです。例えば、日当たりの良い場所に植える場合は、日光に強い庭木を選ぶと良いでしょう。
逆に、日陰の多い場所に植える場合は、日陰に強い庭木が適しています。また、風の強い場所や塩害のある場所などの特殊な環境に植える場合は、それらの環境に耐えられる庭木を選ぶ必要があります。こうすることで、庭木が健康的に育ちやすくなるでしょう。
建物や庭の雰囲気に合うもの
建物や庭の雰囲気に合うものを選ぶことも忘れてはなりません。建物や庭の雰囲気に合わない庭木を植えると、不自然に見えたり、統一感がなくなったりする可能性があります 。
そのため、建物や庭の雰囲気に合う色や形などの特徴を持つ庭木を選ぶことが望ましいです。例えば、和風の建物や庭には、松や竹などの和風な雰囲気を持つ庭木を選ぶと良いでしょう。逆に、洋風の建物や庭には、バラやラベンダーなどの洋風な雰囲気を持つ庭木を選ぶと建物と庭に統一感が生まれます。
また、建物や庭の色に合わせて庭木の色を選ぶことも大切です。例えば、白や青などの寒色系の建物や庭には、赤や黄などの暖色系の庭木がよく合います。逆に、赤や黄などの暖色系の建物や庭には、白や青などの寒色系の庭木と相性が良いでしょう。こうすることで、庭木が建物や庭と調和しやすくなります。
手入れのいらない低木・庭木の人気おすすめ10選
目隠しになる庭木として人気のある常緑樹は、一年中緑の葉を絶やさないので、外からの視線を遮断してくれます。しかし、常緑樹は剪定などの手入れが必要なものが多く、忙しい方にとっては負担になるかもしれません。
手入れのいらない庭木とは、成長が遅く、枝葉が自然に整っているものや、剪定しなくても目隠し効果が高いものです。ここでは、手入れのいらない低木・庭木でおすすめの種類をご紹介します。それでは、早速見ていきましょう。
ブルーベリー
ブルーベリーは果樹としても人気ですが、目隠しにもおすすめです。ブルーベリーは常緑樹で、高さは1~2m程度になります。枝葉は密度が高く、目隠し効果があります。
また、春には白やピンクの花が咲き、夏には青紫色の実がなります。実は食べられるだけでなく、鳥や虫を呼び寄せて庭を賑やかにします。
ブルーベリーは日当たりと水はけが良ければ育ちやすく、剪定も必要ありません。ただし、土壌の酸度が高くなければならないので、注意が必要です。
コニファー
コニファーとは針葉樹の総称で、松やモミなどが含まれます。コニファーは成長が遅く、自然に美しい形を保つため、剪定する必要がありません。また、常緑樹でありながら色々な色や形の種類があります。
例えば、黄色や青色の葉を持つものや、球形や円錐形になるものなどです。コニファーは洋風の庭に合うだけでなく、和風の庭にも馴染みます。コニファーは日当たりと水はけが良ければ育ちやすく、耐寒性も高いです。
フェイジョア
フェイジョアは南米原産の果樹で、グアバに似た味わいの実をつけます。フェイジョアは常緑樹で、高さは2~3m程度になります。枝葉は密度が高く、目隠し効果があります。
また、春には白い花が咲き、秋には緑色の実がなります。実は食べられるだけでなく、花粉や香りで鳥や虫を呼び寄せて庭を賑やかにしてくれるでしょう。
フェイジョアは日当たりと水はけが良ければ育ちやすく、剪定も必要ありません。ただし、実をつけるためには異なる品種の花粉が必要なので、複数の木を植えるか、近くに他のフェイジョアがあることを確認してください。
ツゲ
ツゲは日本原産の常緑樹で、高さは1~3m程度になります。枝葉は密度が高く、目隠し効果があります。また、秋には赤い実がなります。
ツゲは成長が遅く、自然に整った形を保つため、剪定する必要がありません。ツゲは日陰にも強く、乾燥にも耐えます。和風の庭に合うだけでなく、洋風の庭にも馴染むデザインです。
ヒメシャラ
ヒメシャラは日本原産の常緑樹で、高さは2~4m程度です。枝葉は密度が高く、目隠し効果があります。また、春には白い花が咲き、秋には黒い実がなります。
ヒメシャラは成長が遅く、自然に美しい形を保ってくれるため、剪定の必要がありません。ヒメシャラは日陰にも強く、乾燥にも耐えます。さまざまな庭の雰囲気に合います。
ヤマボウシ
ヤマボウシは、白い花が咲く大きな常緑樹です。花は5月から6月にかけて咲きますが、花粉が少なく花粉症にも配慮されています。
果実は赤くて鳥に食べられますが、人間には食べられません。葉は光沢があり、冬でも鮮やかな緑色を保ちます。高さ3m~4m程度まで生長しますが、剪定をする必要はありません。
日陰にも強く、乾燥にも耐えられるので、水やりもほとんど必要ありません。目隠しとしてだけでなく、白い花が映える華やかな庭にしたい方にもおすすめです。
ヒイラギナンテン
ヒイラギナンテンは、赤い実がつく小さな常緑樹です。実は10月から12月にかけてつきますが、人間には食べられません。
葉は光沢があり、冬でも鮮やかな緑色を保ちます。高さは1m~1.5m程度になりますが、剪定の必要はありません。日陰にも強く、乾燥にも耐えられるので、水やりもほとんど必要ないでしょう。目隠しとしてだけでなく、赤い実が冬の庭を彩るアクセントになるので、彩りを求める方にもおすすめです。
ツバキ
ツバキは、赤や白やピンクなどの色の花が咲く大きな常緑樹です。花は11月から4月にかけて咲きますが、花粉が少なく花粉症にも配慮されています。葉は光沢があり、冬でも鮮やかな緑色を保ちます。
高さは3m~4m程度になりますが、剪定をする必要はありません。日陰にも強く、乾燥にも耐えられるので、水やりもほとんど必要ありません。目隠しとしてだけでなく、色とりどりの花が美しい和風の庭にしたい方にもおすすめです。
モッコウバラ
モッコウバラは、黄色い花が咲く中型の常緑樹です。花は5月から6月にかけて咲きますが、花粉が少なく花粉症にも配慮されています。葉は光沢があり、冬でも鮮やかな緑色を保ちます。
高さは2m~3m程度で、剪定をする必要はありません。日陰でもよく育ち、乾燥にも耐えられるので、水やりもほとんど必要ありません。目隠しとしてだけでなく、黄色い花が明るい春の庭にしたい方にもおすすめです。
ヤマモモ
ヤマモモは、赤や黄色や緑などの色の実がつく大きな常緑樹です。実は6月から8月にかけてつきますが、人間には食べられません。葉は光沢があり、冬でも鮮やかな緑色を保ちます。
高さは3m~4m程度になりますが、剪定の必要はありません。日陰にも強く、乾燥にも耐えられるので、水やりもほとんど必要ないでしょう。目隠しとしてだけでなく、色とりどりの実が楽しい夏の庭にしたい方にもおすすめです。
手入れのいらない庭木を植えて目隠しとして活用してみよう
手入れのいらない低木や庭木とは、剪定や水やりなどの管理があまり必要としないもので、枝葉が密に生えて目隠し効果が高いものです。手入れのいらない、しかも目隠しにもなる庭木には、さまざまな種類があります。庭木の選び方やおすすめの種類を参考に、自分に合った庭木を選んでみましょう。