ティーツリーを庭木にするデメリットとは?植える前に知っておきたい注意点と対策

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庭木として人気のティーツリーは、爽やかな香りや独特の樹形が魅力です。しかし、実際に植えてみると「思った以上に手がかかる」と感じる人も少なくありません。

生長が早すぎて頻繁な剪定が必要だったり、強風で枝が折れやすかったりと、管理に手間がかかるからです。

この記事では、庭木にティーツリーを選ぶ際に注意すべきデメリットと、後悔しないための対策をわかりやすく解説します。

記事のポイント

  1. ティーツリーを庭木にするデメリット
  2. ティーツリーを庭木にするメリット
  3. デメリットを和らげる工夫と対策
目次

ティーツリーを庭木にする主なデメリット

ティーツリーの花

爽やかな香りと美しい葉が特徴的なティーツリーは、アロマオイルとしても有名な樹種です。

庭に植えることで庭全体を美しく彩ってくれますが、いくつかのデメリットがあります。

生長が非常に早く大きくなりすぎる

ティーツリーの大きな特徴は生長が速いことです。植えて数年で樹高が4~5mに達することも。

そのため、あまり広くない庭では想定以上にスペースを取られ、庭全体を圧迫する、という事態になりかねません。

苗木の頃は扱いやすくても、根付いてからは枝が勢いよく伸び、日当たりや風通しを妨げる原因にもなります。

小さな庭に植える場合、数年後に隣家に枝が越境したり、建物に影を落としたりするトラブルにつながるリスクがあるため注意が必要です。

根が浅いため倒木や枝折れのリスクがある

ティーツリーはオーストラリア原産で乾燥地帯にも自生しますが、根は浅く横に広がる傾向が見られます。

そのため強風や台風のときには木ごと傾いたり、大きな枝が折れたりする危険性があります。庭の安全性を考えると、住宅や駐車場の近くへの植栽は避けた方が安心です。

特に背丈が伸びすぎると風の抵抗を受けやすくなり、根の弱さと相まって被害を拡大させる恐れがあります。

剪定を怠ると樹形が乱れて管理が難しくなる

ティーツリーは枝分かれが多く、自然に伸ばすと全体のバランスが崩れやすい木です。

放置すると枝や葉が広がり、見た目が乱れるだけでなく風通しや日当たりも悪くなります。

その結果、病害虫が発生しやすくなるなど健康状態にも影響が出ます。

美しい樹形を維持するには、花が咲き終わった後に年1〜2回の剪定を行うのが理想的です。

庭木の手入れに時間を割けない方にとって、剪定の負担が大きく感じられるでしょう。

葉や花が落ち掃除の負担が増える

常緑樹とはいえ、古い葉は定期的に落ちます。加えて花が咲くと咲き終わってしおれた花も地面に落ち、季節によっては庭が散らかった印象になりがちです。

掃除を怠ると、湿気がこもる場所では落ち葉が腐敗して悪臭やカビの原因になることもあります。

特に玄関周りやテラス近くに植えた場合、日常的な清掃の手間が増えるのが難点です。

寒さに弱く地域によっては冬越しできない


ティーツリーは耐寒性が低いため、生育環境に適さない地域があります。

目安としては関東南部以南であれば地植えで育てられますが、東北以北や標高の高い地域では冬に枯れるリスクが高いです。

霜や雪に当たるとダメージを受けやすいため、寒冷地では、鉢植えにして冬の間は室内へ取り込むなどの工夫が必要です。

地植えでは冬越しが難しい地域もあり、環境に応じた管理が欠かせません。

土壌や肥料に制限がある

ティーツリーは酸性寄りの土壌を好み、一般的な庭木用の培養土や肥料ではうまく育たない場合があります。

特にリン酸を多く含む肥料には弱く、根を傷めてしまう恐れがあります。そのため、健康に育てるための環境づくりが必要です。

肥料の種類を誤ると生育が悪くなり、根を傷めて枯れることもあります。

他の庭木と同じ感覚で管理せず、酸性寄りの土づくりと肥料バランスの調整を心がけましょう。

ティーツリーを庭木にした場合の管理上の注意点

庭に植えたティーツリー

ティーツリーを庭木にするなら、管理の手間がかかることを心得ておきましょう。ここでは、庭木にした場合の適切な管理について紹介します。

剪定の適切な時期と頻度を守ることが大切

ティーツリーを美しく健康に育てるには定期的な剪定が欠かせません。

生長が早いため、放置すると枝が込み合い、風通しが悪くなり病害虫の発生につながるからです。

剪定は開花後のタイミングが適しており、年1〜2回を目安に行うと樹形を整えやすくなります。

特に高さを抑えたい場合は、若木のうちから形を整えることがポイントです。

また、大きくなった木の剪定や、高い場所の剪定は、倒木や落下の危険が伴います。

不安がある場合は、無理せずプロの植木屋にご相談いただくのが安心です。

植える場所は風通しと日当たりを確保する

ティーツリーは日光を好む常緑樹で、十分な日当たりが確保できないと樹勢が弱まりやすいです。

さらに根が浅く強風に弱いため、強風が直撃しない場所を選ぶことも重要です。

建物や塀である程度風を避けつつ、日光をしっかり受けられる場所が理想です。

鉢植えや地植えでの違いを理解する

庭が広くない場合や寒冷地に住んでいる場合は鉢植えが適しています。

鉢植えならサイズを抑えられるだけでなく、冬に室内へ移動させることも可能だからです。

一方で地植えは根をしっかり張れる分、生長が早く大きくなりやすいため、スペースの確保が前提となります。庭の環境に応じて選択を考えることが大切です。

水やりは乾燥気味を意識し過湿を避ける

ティーツリーは乾燥に比較的強い一方で、過湿状態に弱い性質があります。

地植えの場合は自然の雨で十分育つことが多く、過度な水やりは根腐れの原因となります。

鉢植えの場合は表土が乾いたら与える程度に抑え、常に水はけのよい状態を保つことを意識しましょう。

肥料は控えめにしてリン酸を多く含むものは避ける

肥料管理も注意が必要です。ティーツリーは栄養分を多く求める植物ではなく、与えすぎると根を傷める恐れがあります。

特にリン酸を過剰に含む肥料は合わないため、緩効性の肥料を少量与える程度に留めるのが安心です。

肥料を工夫することで健全な生育が促され、長く庭を彩る木として楽しめます。

ティーツリーのデメリットを和らげる工夫と対策

管理の手間がかかるものの、庭木として魅力を感じるなら、庭に植えることを検討してみましょう。

ここでは、ティーツリーのデメリットを和らげる工夫や対策について紹介します。

コンパクト品種や鉢植え栽培でサイズを抑える

ティーツリーの生長の早さや大きさに悩まされないためには、最初からコンパクトな品種を選ぶ、または鉢植えで管理するのが適切です。

鉢植えなら根の広がりを制限できるため、樹高や枝の伸びを抑えやすく、狭い庭やベランダでも安心して育てられます。

寒冷地では冬に室内へ移動できる点もメリットとなり、環境に合わせた柔軟な栽培が可能になります。

定期的な剪定で高さをコントロールする

生長スピードを抑えるには、剪定を欠かさないことも大切。特に開花後に行うと樹形を整えやすく、翌年の生育にも良い影響を与えます。

放置すると5m以上になることもありますが、定期的に枝先を切り戻すことで、見た目をコンパクトに保ちながら健康的に育てられます。

庭のスペースや他の植物とのバランスを考えた剪定が、ティーツリーを長く楽しむためのポイントです。

防風対策として支柱や植栽位置を工夫する

根が浅く風に弱いという特性は、支柱を立てたり、風の直撃を受けにくい位置に植えたりすることで対策できます。

生垣や建物の近くに配置すれば、強風から守られるだけでなく、庭全体の景観にも調和しやすいでしょう。

特に若木のうちは幹が細く折れやすいため、支柱で安定させて育てることがすこやかな生長と安全対策につながります。

支柱の立て方については「植木支柱のやり方は?支柱が必要なケースと基本的な設置法を解説」で解説しています。

掃除の負担を減らす庭づくりの工夫

落ち葉や枯れて落ちた花の掃除の負担を軽減するには、樹木の下に防草シートや砂利を敷く、花壇を設けるなど掃き掃除しやすい環境を整えると効果的です。

芝生やウッドデッキの近くに植えると掃除が大変になるため、あらかじめ落葉を処理しやすい配置を選ぶことが掃除の手間を減らすポイントです。

少しの工夫で管理の手間を減らし、快適に庭木を楽しめる環境を整えましょう。

ティーツリーを庭木にするメリットも理解しておこう

芳醇な香りを持つティーツリー

管理の手間や負担が生じますが、ティーツリーを庭木にするメリットもあります。

庭木として、デメリットを上回るメリットを感じることもあるため、主なメリットについて把握しておきましょう。

芳香や観賞価値が高い

ティーツリーは独特の香りと見た目の美しさが魅力の庭木です。葉をこすると爽やかな香りが広がり、リラックス効果を感じる人も多いです。

見た目だけでなく香りでも楽しめる点は他の庭木にはない特徴で、庭に植えると五感で自然を楽しめるでしょう。

香りを楽しめる庭木について「ホワイトセージは庭に植えてはいけないの?その理由と育てる際の注意点を解説」や「風水におけるアロマティカスの意味と効果|開運効果があると言われる理由と取り入れ方」でも紹介しています。

常緑樹で一年中緑を楽しめる

ティーツリーは常緑性のため、冬の寒い時期でも緑の葉を保ち続けます。

落葉樹のように冬に葉を落とさないため、寂しい印象になりにくく、四季を通して爽やかな緑を楽しめるのが魅力です。

特に玄関先やシンボルツリーとして植えると、家全体が明るい印象に。

常緑樹の中でも枝葉が細かく軽やかなため、重たい雰囲気にならず、ナチュラルな外観との相性も良いです。

花や香りに癒やし効果がある

ティーツリーは春から初夏にかけて、白やクリーム色のふわふわとした花を咲かせます。風に揺れる花姿は柔らかく、見ているだけで心が和む存在です。

また、葉を軽くこするとアロマオイルでも知られる独特の清涼感ある香りが漂い、リラックス効果が期待できます。

庭に出るたびに自然の香りを感じられることから、日々のストレス解消にも効果的です。

スタイリッシュな葉姿でシンボルツリーに最適

ティーツリーの葉は細長く、樹形もすっきりとしており、さまざまなデザインの住宅と調和します。

洋風の庭やモダン外構はもちろん、ナチュラルガーデンのアクセントとしても存在感を発揮するでしょう。

枝葉が密になりすぎないため、風通しを保ちながらも柔らかい印象を与えてくれます。

一本植えるだけで庭全体のバランスを整えてくれます。

ナチュラルガーデンやオージープランツと相性が良い

オージープランツと組み合わせることで、統一感のある庭づくりができます。

ティーツリーはオーストラリア原産の植物で、ユーカリやグレビレアなどのオージープランツと同じ環境を好みます。

乾燥に強く、日当たりの良い場所で元気に育つため、手入れのしやすさもメリットのひとつです。

また、ナチュラルガーデンでは、過度に整えすぎず、自然のままの姿を活かした植栽が基本です。

ティーツリーは枝や葉の流れるような樹形が特徴で、風にそよぐ姿が柔らかい印象を与え、庭に自然な動きを生み出します。

ティーツリーは、自然素材を活かした住宅や、ナチュラルな庭造りを目指すときの植栽として適しています。

ティーツリーが向いている庭と向いていない庭

ティーツリーを庭木として植えるなら、庭が生育に適した環境かどうかを見極めることも大切です。

ここでは、ティーツリーが向いている庭と向いていない庭について説明します。

ティーツリーが向いている庭

ティーツリーを育てるなら、ある程度の広さが必要なため、広さに余裕のある庭が適しています。

生長が早く数年で数mに達するため、十分なスペースがある環境なら枝を大きく広げても圧迫感が出にくいでしょう。

シンボルツリーとして植えれば、常緑の葉や特徴的な花姿を長期にわたり楽しむことができ、庭全体の印象を明るく演出してくれます。

ティーツリーが向いていない庭

狭い庭に地植えすると、数年で想定以上に大きくなり、隣家への越境や日照不足などのトラブルを引き起こす原因となり得ます。

また、耐寒性はあまり高くなく、霜や雪に弱いため、寒冷地では冬越しが難しいでしょう。

そのため、北日本や標高の高い地域では、庭への地植えは適さないケースが多いです。

ティーツリーに向かない庭への対策

庭が狭い、寒冷地といった生育環境でティーツリーを楽しみたいとき、鉢植えでの管理や似ている別の植物を植えるという方法もあります。

鉢植え管理による生長抑制と寒さ対策

狭いスペースや寒い地域でも、鉢植えで管理すればティーツリーの魅力を楽しめます。

鉢植えにすると根の広がりを抑えられるため大きくなりすぎず、寒い時期は移動できるからです。

また寒冷地では、冬に室内へ取り込むことで低温から守ることができます。

鉢植えなら、ベランダや小さな庭でも香りや花の美しさを気軽に楽しめるでしょう。

他のオージープランツを植える

ティーツリーと似た雰囲気を持つ、他のオージープランツも選択肢として検討してみましょう。

例えばユーカリは耐寒性が比較的高く、グレビレアやカリステモンは花色が豊富で華やかな印象を与えます。

ティツリーに不向きな庭に植えるよりも、生育環境に合った植物を選んだ方が、すこやかに育つだけでなく管理の負担もぐっと減ります。

植栽環境や手入れのしやすさを比較しながら検討すれば、自分の庭に合った植物を選べるでしょう。

まとめ:ティーツリーを庭木にするならデメリットの理解が必要

ティーツリーは常緑性や香り、花の美しさといった魅力を備えた庭木ですが、生長の早さや剪定の手間、寒さへの弱さなど注意点も多くあります。

植える環境や管理方法を理解せずに選ぶと、数年後に後悔するかもしれません。十分なスペースや日当たりなど、適した生育条件を確保できる庭では、その魅力を存分に発揮してくれます。

しかし、生育環境が整わない場合は鉢植えや他の植物を検討するのもよいでしょう。

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