カランコエの育てかたとお手入れ方法 | 剪定・植え替え・水やりのコツを徹底解説

カランコエは、可愛らしい花を咲かせる多肉植物で、初心者でも育てやすい人気の植物です。乾燥に強く、室内でも育てやすいため、ガーデニング初心者にもおすすめ。しかし、美しい花を長く楽しむためには、適切な水やりや剪定、植え替えなどの管理が欠かせません。この記事では、カランコエの育てかたやお手入れ方法を詳しく解説し、元気に育てるコツを紹介します。これからカランコエを育てる人は、ぜひ参考にしてみてください。
記事のポイント
- カランコエの特徴
- カランコエの剪定方法とコツ
- 植え替え・水やり・施肥のポイント
カランコエとは? 基本情報と特徴
カランコエは、多肉植物の一種であり、初心者でも育てやすいことから人気のある観葉植物です。乾燥に強く、四季を通じて鮮やかな花を楽しめるのが特徴です。ここでは、カランコエの基本情報やその魅力について詳しく解説します。
カランコエの基本情報
カランコエ(Kalanchoe)は、ベンケイソウ科カランコエ属(Kalanchoe)に分類される多肉植物の一種です。世界中で多くの品種が栽培されており、観賞用として非常に人気があります。
原産地
カランコエの原産地は、アフリカ、マダガスカル、アジアの熱帯・亜熱帯地域です。特に、マダガスカル原産の種が多く、市場に流通しているカランコエの多くは、マダガスカル産の品種を改良したものです。乾燥地帯に生息していることから、比較的乾燥に強い性質を持っています。
代表的な種類
カランコエにはさまざまな品種がありますが、特に人気のある種類をいくつか紹介します。
ウェンディ(Kalanchoe ‘Wendy’)
小さな壺状の花が特徴的なカランコエの一種。赤紫色の可愛らしい花を咲かせます。冬から春にかけて開花し、観賞価値の高い品種です。
ブロスフェルディアナ(Kalanchoe blossfeldiana)
最も一般的なカランコエの種類で、「花カランコエ」とも呼ばれます。花色が豊富で、赤・ピンク・黄色・オレンジ・白など、多彩な色の花を楽しめます。開花時期が長く、手軽に育てられるため人気があります。
ミニカランコエ(Kalanchoe mini)
コンパクトなサイズで育てやすく、室内インテリアにも最適な品種。通常のカランコエよりも小型ですが、花の色合いは豊富で、長期間楽しむことができます。
カランコエの特徴と魅力
カランコエの特徴と魅力について紹介します。
乾燥に強い多肉植物
カランコエは、ベンケイソウ科の多肉植物であるため、葉や茎に水を蓄える性質を持っています。そのため、乾燥に強く、頻繁な水やりを必要としません。過湿を嫌うため、水やりの頻度を抑えても枯れにくいのが特徴です。そのため、忙しい人や植物を育てるのが苦手な人でも育てやすいです。
花の種類が豊富で長く楽しめる
カランコエは、品種によってさまざまな花を咲かせます。花色が豊富で、赤、ピンク、黄色、オレンジ、白など、好みに合わせて選べます。また、開花期間が長い品種が多く、適切な管理を行えば数ヶ月にわたって美しい花を楽しむことが可能です。
冬でも花を楽しめる植物
カランコエの大きな特徴の一つが、冬でも開花する点です。通常、観葉植物は冬になると成長が鈍るものが多いですが、カランコエは短日植物であり、日照時間が短くなると花芽が形成されやすくなります。そのため、適切な環境で管理すれば、寒い季節でも花を楽しめます。
カランコエの育てかた:栽培環境と基本管理

カランコエは、乾燥に強く育てやすい多肉植物ですが、適切な環境を整えることで、より長く美しい花を楽しめます。本章では、カランコエの栽培に適した環境や管理方法について詳しく解説します。
適した環境と置き場所
カランコエは日光を好む植物です。十分な日照が確保できる場所に置くことで、花付きがよくなり、健康的に育ちます。
室内の場合は、南向きの窓辺が理想的です。ただし、夏場の直射日光が強すぎる場合はレースカーテンなどで、日差しを調整するとよいでしょう。
屋外の場合は、春~秋はベランダや庭の明るい場所で育てるのがおすすめです。冬は寒さに弱いため、屋内に移動させましょう。
カランコエは熱帯原産の植物のため、寒さに弱いです。特に、気温が5℃を下回ると枯れる可能性が高くなるため、冬の管理には注意が必要です。窓際に置く場合は、夜間の冷え込みに注意しましょう。
水やりの頻度と注意点
カランコエは多肉植物のため、水を貯める性質があり過湿を嫌います。季節ごとの適切な水やりの頻度を知っておくことで、根腐れ防ぐことができます。
春~夏(成長期)
週1回程度を目安に土が乾いたらたっぷりと水を与えます。
秋~冬(休眠期)
成長が緩やかになるため、水やりの頻度を減らし、月に2~3回程度に抑えます。
水やりの注意点
気温が低いと水の蒸発が遅くなり、根腐れしやすくなるため、土が完全に乾いてから水を与えるのがポイントです。また、カランコエは乾燥に強いため、水を与えすぎると根腐れを起こすリスクがあります。
鉢皿に水が溜まったままにすると根腐れしやすくなるため、受け皿の水はこまめに捨てるようにしましょう。
鉢植えと地植えでの違い
カランコエは鉢植えでも地植えでも育てられます。鉢植え、地植え、それぞれの特徴について解説します。
鉢植え
水やりの頻度を管理しやすいので、初心者には鉢植え栽培がおすすめ。ただし、過湿とならないように水はけのよい鉢を選ぶことが大切です。
地植え
乾燥した地域では問題ないが、雨が多い地域では根腐れのリスクがあるため注意が必要です。水はけのよい土壌を選ぶことが重要です。
肥料の与え方
カランコエはそれほど多くの肥料を必要としませんが、成長期には適量の施肥をすることで花付きがよくなります。2週間に1回程度、薄めた液体肥料を与えるのが理想的です。緩効性の固形肥料(化成肥料)を使用する場合は、1ヶ月に1回程度が目安です。
肥料の与えすぎは、茎や葉ばかりが成長し、花付きが悪くなる原因になります。特に窒素分が多い肥料を与えすぎると、葉が大きく育つ一方で花が咲きにくくなるため注意しましょう。
用土と鉢の選び方
カランコエは水はけの良い土を好みます。一般的な観葉植物用の土でも育ちますが、多肉植物用の配合土を使うと、より適した生育環境を作ることができます。
また、市販の多肉植物用の培養土を使用するのも手軽で便利です。
最適な鉢を選ぶ参考となるように、素焼き鉢とプラスチック鉢、それぞれの特徴を紹介します。
素焼き鉢
通気性・排水性が良いため、根腐れしにくいです。また、水やり管理がしやすく、初心者におすすめです。
プラスチック鉢
保水性が高いため、乾燥しやすい地域や頻繁な水やりが難しい人に適しています。鉢底には必ず穴が空いているものを選びましょう。排水性が確保され、根腐れを防げるからです。
カランコエの剪定

カランコエを健康的に育て、美しい花を長く楽しむためには、適切なお手入れが欠かせません。特に、剪定は、カランコエの成長を促し、花付きや株の健康状態を維持するために重要な作業です。ここでは、剪定のポイントを詳しく解説します。
剪定のタイミング
剪定は、花が咲き終わった後(春~初夏頃)が最適なタイミングです。カランコエは、開花後に剪定を行うことで、新しい芽が出やすくなり、翌年も美しい花を咲かせます。放置すると、花がらが残ったままになり、株全体の生育が衰える原因となるからです。
切り戻しの方法とコツ
剪定は、単に枯れた部分を取り除くだけではなく、形を整え、株の成長を促すためにも必要な作業です。剪定の具体的な方法は以下の通りです。
1.花がら摘み
咲き終わった花をこまめに摘み取ることで、次の花が咲きやすくなります。花の根元からハサミでカットすると、見た目もスッキリします。
2.枝の切り戻し
伸びすぎた枝を切ることで、株全体のバランスを整えます。節の少し上でカットすると、新芽が出やすくなります。切りすぎると成長が遅れるため、全体の1/3~1/2程度を目安に剪定するとよいでしょう。
3.枯れた葉や古い茎の除去
株の内側の枯れた葉や茎を取り除くことで、通気性が向上し、病害虫の予防になります。黄色く変色した葉も、取り除くことで株全体の健康状態を保てます。
4.枯れた花や葉の処理
剪定後の枯れた花や葉は、そのままにしておくと病害虫の原因となるため、速やかに処分しましょう。また、剪定後は、切り口に殺菌剤を塗ることで、病気のリスクを軽減できます。
剪定の基本的なやり方について「図解で解説する剪定のやり方!効果的な木の手入れと剪定のコツを伝授」にて詳しく解説していますので参考にしてみてください。
カランコエの植え替え

カランコエを健康に育てるためには、植え替え作業が重要です。ここでは、植え替えが重要な理由、植え替えの手順とポイントについて紹介します。
植え替えが重要な理由
植え替えが必要な理由は、根詰まり防止と土の劣化対策です。カランコエは、生育が旺盛なため、長期間同じ鉢で育てていると根詰まりを起こすことがあります。
根詰まりすると、水分や養分が吸収しづらくなり、株の成長が妨げられるため、定期的な植え替えが必要です。
また、古い土を使い続けると、土の通気性や排水性が悪くなり、病害虫の発生リスクが高まります。健康な株を維持するためにも植え替えが欠かせません。
カランコエの植え替え時期
カランコエの植え替えは、春(4月~5月)または秋(9月~10月)が適しています。この時期は、気温が穏やかで根が新しい環境に適応しやすいため、植え替えの負担を軽減できます。特に、2年に1回程度の植え替えを行うと、土の劣化を防ぎ、根詰まりのリスクを低減できます。
カランコエの正しい植え替え手順
植え替えの基本的な手順は、以下の通りです。
- 新しい鉢と土を準備
- 鉢は現在よりも一回り大きなサイズを選ぶ
水はけの良い多肉植物用の土を使用するか、自作する場合は「赤玉土:腐葉土:川砂=4:3:3」の割合で混ぜます。 - 鉢底には鉢底石を入れ、排水性を向上させる。
- 古い鉢から株を取り出す
- 鉢の縁を軽くたたきながら、優しく株を抜く。
根についた古い土を軽く落とし、傷んだ根があればカットする。 - 新しい鉢に植え替え
- 鉢の中央にカランコエを配置し、隙間に新しい土を入れる。
軽く押さえて固定し、根元にしっかり土を馴染ませる。
植え替え直後は、根がダメージを受けやすいため、1週間程度は水やりを控えます。その後、土が乾いたのを確認してから、通常の水やりを再開しましょう。
カランコエを元気に育てるための病害虫対策
カランコエは比較的丈夫で育てやすい植物ですが、適切な管理を怠ると病害虫の被害に遭いやすくなります。ここでは、主な病害虫対策について詳しく解説します。
うどんこ病
【症状】葉や茎に白い粉状のカビが発生し、光合成が阻害される
【原因】風通しが悪い環境や湿度の高い状況で発生しやすい
うどんこ病対策は以下の通りです。
- 定期的な剪定で風通しを良くする
- 過湿を避ける(特に冬場の水やりを控えめにする)
- 発症初期なら重曹水(重曹小さじ1+水1リットル)をスプレーする
- 広がってしまった場合は市販の殺菌剤(ベンレートなど)を使用する
灰色かび病
【症状】花や葉に灰色のカビが生え、やがて枯れてしまう
【原因】高湿度や風通しの悪い環境で発生しやすい
灰色かび病対策は以下の通りです。
- 花がらや枯れ葉をこまめに取り除く
- 水やりは土の表面が乾いてから行い、過湿を避ける
- 発症した部分はすぐに切り取る
- 発症が広がった場合は、殺菌剤(トップジンMなど)を使用する
ハダニ
【症状】葉の裏に小さな赤や黄色の虫が発生し、葉が変色して枯れてしまう
【原因】乾燥した環境で発生しやすい
ハダニ対策は、以下の通りです。
- 葉水(霧吹きで葉の裏に水をかける)をすることで予防できる
- 被害が軽い場合は、ティッシュや布で拭き取る
- 大量発生した場合は、市販の殺虫剤(ベニカXなど)を使用する
アブラムシ
【症状】新芽やつぼみに小さな緑色の虫がつき、成長を阻害する
【原因】温暖な環境で繁殖しやすい
アブラムシ対策は以下の通りです。
- 発生初期ならセロハンテープで取り除く
- 牛乳を薄めてスプレーすると窒息させる効果がある(その後、水で洗い流す)
- 大量発生した場合は、植物に優しい殺虫剤(オルトランなど)を使う
カランコエの花を長持ちさせるコツ
カランコエは、適切な管理をすれば長期間花を楽しむことができる植物です。花芽をつけるための管理方法や、日照時間と水やりの調整を意識することで、美しい花を長く咲かせることができます。
花芽をつけるための管理方法
カランコエは短日植物であり、日照時間が短くなると花芽を形成しやすくなります。そのため、自然に育てていると冬~春に花を咲かせやすいですが、適切な環境を整えることで花を長く楽しむことができます。
春~秋は屋外の日当たりの良い場所に置くと成長が促進されます。夏場は直射日光を避け、半日陰に移動すると葉焼けを防げるでしょう。冬場は室内の明るい場所で管理し、開花を促します。
カランコエのトラブルと対処法
カランコエは比較的育てやすい植物ですが、管理方法を間違えると葉が黄色くなったり、花が咲かなくなったりすることがあります。
こうしたトラブルの原因を理解し、適切な対策を取ることで、健康な株を維持し、美しい花を楽しむことができます。ここでは、よくあるトラブルとその解決策について詳しく解説します。
葉が黄色くなる原因と対策
葉が黄色くなる主な原因と対策を紹介します。
水の与えすぎ
カランコエは多肉植物の一種であり、葉や茎に水を蓄えられるため、水を与えすぎると根腐れを起こし、葉が黄色く変色してしまうことがあります。水の与えすぎ対策は、以下の通りです。
- 水やりの頻度を調整する(春夏は週1回程度、秋冬は月2〜3回)
- 鉢の水はけを確認する(鉢底から水がスムーズに抜けるかチェック)
- 土の表面が乾いてから水を与える(常に湿っている状態にしない)
日照不足
カランコエは日当たりを好む植物です。十分な光が当たらないと、光合成がうまく行われず、葉が黄ばむことがあります。日照不足対策は、以下の通りです。
- 日当たりの良い場所に置く(室内なら南向きの窓際がおすすめ)
- 屋外の場合は午前中に日光をしっかり当てる(夏の直射日光は避ける)
- 室内管理で日照不足の場合は、植物用のLEDライトを活用する
根腐れ
根腐れは、水のやりすぎや排水性の悪い土で発生しやすく、最終的には葉が黄色くなって枯れてしまいます。根腐れが原因で葉の変色が起こったときは、以下の対策を試してみましょう。
花が咲かない原因と解決策
花が咲かない原因と原因ごとの解決策を紹介します。
日照不足
カランコエは短日植物であり、日照時間が短くなると花芽をつけます。しかし、普段の日照が不足していると、花芽が形成されにくくなります。対策は以下の通りです。
- 1日最低でも6時間は光に当てる(日当たりの良い場所で管理)
- 開花を促したい場合は、1~2ヶ月間、日照時間を8時間以内に制限する(夕方以降は暗くすることで花芽がつきやすくなる)
- LEDライトを使って人工的に光を補う(特に冬場は効果的)
肥料の過不足
カランコエは比較的少ない肥料でも育ちますが、栄養不足になると花が咲きにくくなることがあります。一方で、肥料を与えすぎると、葉や茎ばかりが育って花が咲かなくなることもあります。以下に対策を紹介します。
- 成長期(春〜夏)は2週間に1回、薄めた液体肥料を与える
- 秋以降は肥料の量を減らし、開花を促す(肥料の与えすぎに注意)
- 花を咲かせたいときはリン酸が多めの肥料を使用する(例:花用肥料)
剪定ミス
カランコエは、開花後に適切な剪定を行わないと、次の花がつきにくくなることがあります。また、剪定をしすぎると、新芽の成長が遅れ、花付きが悪くなることもあります。対策は以下の通りです。
- 開花後に花がら摘みを行い、株のエネルギーを新芽に向ける
- 茎の1/3程度を剪定し、株の形を整える(剪定しすぎると逆効果)
- 剪定後は日光にしっかり当て、栄養を蓄えさせる
まとめ:カランコエの育てかたを理解し元気に育てよう
カランコエは丈夫で育てやすい植物ですが、適切な管理をしなければ葉が黄色くなったり、花が咲かなくなったりすることがあります。ここまで紹介したポイントを意識することで、健康な株を維持し、美しい花を長く楽しむことができます。水やり・日当たり・剪定・肥料の管理をしっかり行うことで、カランコエを元気に育て、美しい花を長く楽しむことができます。初心者でも育てやすい植物なので、ぜひチャレンジしてみてください!