用語集

あ行

キーワードよみがな解説
赤玉土あかたまつち関東地方に見られる粘性の高い土壌。鉢植えや挿し木に適している。
生け垣いけがき植物を用いて作る柵。プライバシー保護や境界の明示、防犯目的に利用され、自然景観の一部としても価値がある。
移植いしょく植物を一つの場所から別の場所へ植え替える作業。
一代交配種いちだいこうはいしゅ選抜された特性を持つ2種類の親品種から生まれた初代の雑種。一般に生育が良く、特性が優れている。
一年草いちねんそう生命サイクルが1年以内で完結する植物。種から発芽し、成長、開花、結実を経て枯死する。
忌み枝いみえだ樹木の美観や成長を妨げる余分な枝。
陰樹いんじゅ日陰で育つ植物。
植え替え うえかえ植物を現在の容器から新しい容器や土へ移植すること。
ウォータースペースうぉーたーすぺーす水やり後、水が一時的に留まるスペース。
AL剤えいえるざい水で希釈せずに使用できる濃度に調整された液体の薬剤。主に手持ちのスプレー器具で利用される。
枝おろし剪定えだおろしせんてい大きな枝や不要とされる枝を除去する剪定作業。
枝透かしえだすかし枝が密集している部分を剪定して風通しを改善すること。枝を取り除くことにより行われる。
枝抜き剪定えだぬきせんてい密集した枝を取り除くことにより、樹木の形状を整え、風通しを良くする剪定法。
円錐花序えんすいかじょ枝分かれして多数の小花をつける、全体として円錐形をした花序。
大透かしおおすかし主要な枝を選択的に除去し、樹形の基本的な枠組みを整える剪定方法。
置肥おきひ土に混ぜ込まず表面に置くことによって施す肥料の方法。
お礼肥おれいごえ収穫後や開花後に施す、植物への追肥。
温暖地おんだんち平均気温が12℃から15℃程度の地域。一般に日本の大阪から名古屋、東京にかけての地域を指す。

か行

キーワードよみがな解説
開花かいか植物の花が開く現象。
花冠かかん花弁全体を指す言葉。花の見た目を形作る部分。
夏季剪定かきせんてい夏期に行う、樹木の成長を整えるための剪定。風通しや日当たりを良くする目的がある。
花序かじょ複数の花が特定のパターンでつく部分。植物の花の配置を示す。
仮植かしょく最終的な植え付け場所へ移す前に、一時的に他の場所に植えること。
花穂かすい穂状に小花が集まっている状態。穀物の穂に似た形状をしている。
化成肥料かせいひりょう主要な栄養素を含む合成肥料。
鹿沼土かぬまど栃木県鹿沼地域で採取される、通気性・保水性に優れた弱酸性の土。
株立ちかぶだち複数の幹や枝が根元から立ち上がり、特定の樹形を形成する様子。
からみ枝からみえだ他の枝に絡みつくように成長する不適切な枝。特定の樹種に多く見られる。
刈り込みかりこみ樹木や植物の枝先を均一に切り揃えることにより、整った形状を作り出す作業。
枯れ木かれき生命活動を停止した、枯れた状態の木。
寒肥かんごえ冬期に施す、成長の基盤となる重要な肥料。
完熟堆肥かんじゅくたいひ十分に分解され、安定した状態になった堆肥。土壌改良材として使用され、土壌の通気性や保水性を改善し、微生物の活動を活発化させる。
かんぬき枝かんぬきえだ幹を横切るように伸びる枝。通常は成長の妨げとなるため除去される。
客土きゃくど植物の生育に適した土壌を外部から持ち込み、元の土壌を改良すること。
強剪定きょうせんてい大胆に枝を切り落とすことで、植物の成長を促進させる剪定方法。
鋸歯きょし葉の縁がギザギザになっている特徴。
切り返しきりかえし不適切な枝を除去し、新たに枝を育て直す剪定。
切り戻しきりもどし過剰に伸びた枝を短く切り詰める作業。樹形の整理や成長のコントロールに利用される。
苦土石灰くどせっかい土壌の酸性を中和し、植物の成長に必要なカルシウムとマグネシウムを補給する資材。特に酸性土壌の改良や栄養補給に適している。
車枝くるまえだ同じ点から放射状に多数の枝が伸びる現象。特定の樹形を作り出すために利用されることもある。
交差枝こうさえだ他の枝と交差し合う枝。通常は風通しや成長を妨げるため剪定で除去される。
小透かしこすかし細かい枝や葉を取り除き、樹形を繊細に整える剪定技術。
互生ごせい枝や葉が交互に配置される生育パターン。

さ行

キーワードよみがな解説
逆さ枝さかさえだ本来の成長方向と反対に伸びる枝。樹形を乱すため、通常は取り除かれる。
下がり枝さがりえだ地面に向かって垂れ下がる枝。特定の樹形を作出する際に利用される。
さし枝さしえだ樹形を美しく見せるために重要な役割を果たす枝。
さし穂さしほ挿し木に使用するために切り取られた枝片。
敷きワラしきわら植物の根元に敷くことで、乾燥や凍結から保護するワラ。
子房しぼう果実のもととなる花の一部。
雌雄異株しゆういしゅ雄花と雌花が異なる個体に分かれている植物の特徴。
雌雄同株しゆうどうしゅ一つの植物体に雌花と雄花が共存する植物の特性。
樹冠じゅかん植物の上部に広がる枝と葉の集合体。日光を受けるために形成される。
主幹形しゅかんけい一番太い幹を中心に構成される樹形。
樹形じゅけい植物が自然に形成するまたは人為的に整えられる外形。
樹高じゅこう植物の地面から最も高い部分までの高さ。
主枝しゅし主幹から分岐し、植物の形状を大きく左右する枝。
樹勢じゅせい植物の生長活動の活発さ。健康状態や成長の勢いを示す。
主木しゅぼく庭園や景観の中心となる木。他の植物との調和を考えて選定される。
種鱗しゅりん種子を包む鱗片状の構造。
常緑樹じょうりょくじゅ年間を通じて葉を保持し続ける木。
植栽しょくさい植物を地面に植える行為。美観や機能性を考慮して行われる。
透かすすかす不要な枝葉を取り除き、植物の形を整える剪定作業。
せつ枝や茎に葉が付く部分。成長の基点となる。
節間せっかん二つの節の間の部分。枝や茎の長さを示す。
剪定せんてい植物の枝や葉を切り取ることにより、健康や美観を保つための作業。
造園ぞうえん植物や石などを用いて美しい景観を創出する行為。公共施設や住宅の庭などで行われる。
総状花序そうじょかじょ基部から順に花が咲いていく花序の形状。
装飾花そうしょくか目立つ形状の花。花序の周囲に配置され、装飾的な役割を果たす。
添え木そえぎ主に支えとなる木や、景観を補うために植えられる木。
側根そくこん植物の根系の一部で、主根から分岐して横に伸びる根。
側枝そくし主枝や副枝から分岐し、側方に伸びる枝。

た行

キーワードよみがな解説
台木だいぎ接ぎ木やつぎ木の際に、根本となる木。
対生たいせい枝や葉が同じ位置から左右対称に生じる配置。
堆肥たいひ有機物を発酵させて作る肥料。栄養分を土に供給する。
高植えたかうえ植物の根元が地面より高くなるように植える方法。
立ち枝たちえだ本来は横に広がるべき枝が縦方向に伸びる現象。
短枝たんしほとんど成長せず、密に葉をつける枝。花や果実をつけやすい。
地殻植物ちかくしょくぶつ地面に密着して成長する植物。地表を覆うように広がる。
中透かしちゅうすかし樹冠を形成する部分の枝を適度に間引き、植物全体の形を整える剪定技術。
長枝ちょうし通常の成長を遂げた長い枝。樹木の成長において主要な部分を占める。
直根ちょくこん直接地中深くに伸びる根。植物の安定や水分吸収に重要。
つぎロウつぎろう接ぎ木の際に接合部に塗るロウ。乾燥や病害から保護する。
土寄せつちよせ植物の根元に土を盛り上げること。根の保護や安定に役立つ。
坪庭つぼにわ家屋の敷地内に設けられる小規模な庭。和風の美意識を反映した設計が多い。
定植ていしょく最終的に植物を定められた場所に植えること。
添景木てんけいぼく景観を補完するために配置される木。全体のバランスを考慮して選ばれる。
冬季剪定とうきせんてい冬期に行う剪定。枝の整理や樹形の維持、翌年の成長を促進する目的で行われる。
胴吹き枝どうぶきえだ幹や枝の中間部分から新たに生じた枝。特定の条件下で発生することがある。
胴吹き芽どうふきめ幹から直接生じる新しい枝や芽。樹木がストレス状態にある時に見られることがある。
土壌改良どじょうかいりょう土壌の条件を改善する作業。栄養分の添加や通気性、水はけの向上など。
徒長枝とちょうし通常よりも急速に伸びる枝。生育が旺盛な証拠であるが、剪定の対象となることもある。
トビ枝とびえだ樹形から外れるように異常に長く伸びた枝。見た目のバランスを崩す原因となる。
土用枝どようえだ夏の土用期間に急激に伸びる枝。徒長枝の一種と考えられ、剪定で調整されることがある。
採りまきとりまき採取した種を直ちに播種する方法。

な行

キーワードよみがな解説
流枝なげし植物の枝を意図的に長く伸ばすか、樹形を特定の方向に傾ける技法。
根切りねきり植物の根を部分的に切断すること。根の発育を促したり、移植を容易にする目的がある。
根腐れねぐされ根が過湿や悪条件により腐敗する現象。植物の健康に悪影響を及ぼす。
根締めねじめ植物の根元を固定するために周囲に配置される低木や草本植物。
根鉢ねはち植物を掘り上げた際に形成される、根と土の固まり。
根張りねばり植物の根が地中に広がる様子。健康な成長と安定性に寄与する。
根まわしねまわし移植前に根の一部を切断し、新しい細根を促す処理。

は行

キーワードよみがな解説
培養土ばいようど植物の栽培に適するよう調整された土。赤玉土や腐葉土、ピートモスなどをブレンドし、保水性・排水性・通気性を整えている。用途別に花用、野菜用、多肉植物用などがある。
鉢植えはちうえ鉢に植えられた植物。室内外での観賞や栽培に適している。
葉むしりはむしり特定の植物、特に松などの葉を部分的に摘み取ること。日照や通気を改善し、病害虫の予防にもなる。
葉焼けはやけ植物の葉が強い日差しや乾燥などで傷んでしまう現象。
葉をふるうはをふるう植物が自然に葉を落とすこと。特定の季節や生育サイクルに応じて発生する。
半陰樹はんいんじゅ部分的な日陰でも育つ植物。
半日陰はんひかげ日中の一部の時間だけ日陰になる状態。部分的に日光が遮られる環境。
ひこばえひこばえ植物の根元から新しく生える若い枝や芽。
肥培ひばい肥料を施しながら植物を育てること。
植物の葉や花に見られる模様や色の変化。
副主枝ふくしゅし主枝から分岐して成長する重要な枝。
副木ふくぼく主木を補助する役割を持つ植木。
腐食質ふしょくしつ有機物が分解された後の栄養豊富な物質。
不定芽ふていが通常の節からではなく、予期せぬ場所から発生する芽。
懐枝ふところえだ植物の内側に向かって生長する枝。樹形の密度を高めるが、通気性を損なうこともある。
ふところ枝ふところえだ幹に近い部分から内側に向かって生長する枝。特定の剪定目的で管理されることがある。
腐葉土 ふようど腐った落葉から作られる肥料。土壌の改良材として利用される。
平行枝へいこうえだ複数の枝が互いに平行に伸びる現象。特定の樹形を作るために利用されることもある。
ほう花の基部に位置する葉状の構造。花を保護する役割がある。

ま行

キーワードよみがな解説
間引き剪定まびきせんてい過密に生じた枝を選択的に取り除くことにより、植物の風通しや日照条件を改善する剪定法。
マルチングまるちんぐ土の表面を有機物で覆うこと。水分の保持や雑草の抑制、土壌温度の調節に効果的。
幹巻きみきまき幹を保護するために布やワラなどで巻きつけること。害虫や乾燥から幹を守る。
幹焼けみきやけ直射日光により幹が損傷する現象。特に幼木や皮膚が薄い植物で見られる。
水揚げみずあげ切り取った植物の部分を水に浸すことで、水分を吸収させる処理。
水苔みずごけ保水力に優れる苔。挿し木やつぎ木の際に使用される。
水やりみずやり植物に水を与える行為。植物の種類や生育状態、気候条件に応じて適切な量と頻度で行う。
ミドリ摘みみどりつみ特に松などの新芽を摘み取り、植物の形状を整える作業。
元肥もとごえ植え付け時に土中に施す肥料。植物の初期成長をサポートする。
モミアゲもみあげ特定の植物の芽や古い葉を整理する作業。美観の維持や健康な成長を促進する。
門かぶりもんかぶり枝が門の形状を模して伸びる樹形。特定の意匠を目指して創出される。

や行

キーワードよみがな解説
誘引ゆういん植物の枝を特定の方向に導くために行う作業。形状の調整や成長方向の制御に利用される。
葉腋ようえき葉の基部にある部位。新たな枝や花が生じる起点となる。
陽樹ようじゅ光を好む植物。十分な日照が成長に不可欠。
養生ようじょう植物の健康や成長を促進するための手法。適切な支柱の使用や保護措置などが含まれる。
弱い剪定よわいせんてい軽微な剪定作業。大きな枝を取り除かず、微調整に留める。

ら行

キーワードよみがな解説
落葉樹らくようじゅ季節によって葉を落とす樹木。冬季には葉を失い、春に新たな葉を展開する。
輪生りんせい複数の枝や葉が同一平面上に円形に配置される様子。

わ行

キーワードよみがな解説
わき芽わきめ主枝や副枝の脇から生じる新たな芽。植物の成長や剪定後の新芽発生に関与する。